名手方面から和泉葛城山へ車で上がる道

名手方面は、和歌山側から和泉葛城山の山頂側へ車で上がる方向として整理します。ハイランドパーク粉河へ上がる粉河方面とは別に考えると、山上の位置関係がかなりわかりやすくなります。

粉河方面はハイランドパーク粉河側、名手方面は和泉葛城山の山頂側へ上がる道。この2つを分けることで、和歌山側から山へ入る道がひとまとめにならず、どこへ向かう道なのかを説明しやすくなります。

名手側には、上がる前に見どころがある

名手は、粉河やハイランドパーク粉河ほど名前が出やすい場所ではありませんが、山へ上がる前に面白いものがいくつかあります。まず候補に入れておきたいのが、青洲の里、名手本陣、龍之渡井です。

青洲の里は、名手方面から山へ向かう前後に立ち寄り先として考えやすい場所です。名手本陣は、昔の街道や地域の歴史を感じられる珍しいポイントで、龍之渡井も水路や地域の成り立ちを感じられる見どころです。山道へ上がるだけで終わらせず、こうした場所と組み合わせると、名手方面のルートにもかなり個性が出ます。

さらに特筆したいのが、紀の川の中州にある船岡山です。ここには厳島神社があり、漫画「釣りキチ三平」のアユ釣り編に、船岡山の名前がしっかり登場します。普通の観光案内ではあまり前面に出てこない場所ですが、漫画に名前が出てくるほどのマニアックなスポットとして見ると、名手方面の面白さが一段増します。

道の駅 青洲の里は、名手側でまず目指したい場所

このあたりは、実は道の駅がたくさんあるエリアです。名手側でまず目指しやすいのが、道の駅 青洲の里です。周辺には名手本陣や旧名手宿本陣といった歴史スポットもありますが、初めて行くならまず青洲の里を目的地にすると分かりやすいです。

青洲の里は、ただの道の駅というより、和歌山の偉人である華岡青洲を知るための観光スポットでもあります。華岡青洲は、江戸時代の医師で、世界で初めて全身麻酔による手術を成功させた人物として知られています。施設内では、華岡青洲に関する展示を見ることができます。

近くには春林軒もあります。春林軒は華岡青洲の邸宅・診療所として知られる場所で、昔の医師の邸宅や武家屋敷のような雰囲気を感じられる見応えのある建物です。展示にはろう人形が配置されている場所もあり、単に説明を読むだけでなく、当時の雰囲気を立体的に感じられるのが面白いところです。道の駅の中にも華岡青洲の展示館があり、春林軒と同じく有料で見学する形になります。

青洲の里から谷の方へ降りていくと、ふれあい公園という子どもたちが遊べる公園もあります。藤棚やつつじ、水面に浮かぶ蓮池のような景色もあり、歴史展示だけでなく、家族で少し歩いたり遊んだりできるのも魅力です。道の駅、歴史展示、公園がまとまっているので、名手方面の中ではかなり充実した寄り道先です。

華岡青洲のエピソードとしてよく知られているのが、世界で初めて全身麻酔を使った手術を成功させたことです。その実現に向けて、身近な家族が実験に協力したという非常に重い話があり、麻酔開発の副作用で妻が失明したという悲しい逸話も伝わっています。それほどの覚悟を持って医療に尽くした人物として、華岡青洲は和歌山の偉人として知られています。近くに和歌山県高等看護学院があることも、この土地と医療のつながりを感じさせます。

旧名手宿本陣は、歴史に興味がある人には特に素晴らしい

名手側で歴史に興味がある人に特におすすめしたいのが、旧名手宿本陣です。正式には旧名手宿本陣妹背家住宅で、旧街道沿いに残る大きな武家屋敷のような建物です。紀州藩主の参勤交代や鷹狩りの際に、宿泊や休憩に使われた本陣として知られています。紀州藩主の本陣だったことを考えると、徳川吉宗公もここに泊まった可能性を想像したくなる場所です。

ここは無料で見学できるのがかなり良いところです。建物は大きくて広く、昔の暮らしや街道の雰囲気を感じられるので、1円もかからずにこれだけ見られるのはかなり満足感があります。右隣には無料の駐車場もあるので、車で立ち寄りやすいのも助かります。大阪や京都なら、間違いなく入館料や駐車場代がかかりそうな内容なので、無料で見られるのはかなりありがたいです。

開館時間は10時から16時で、火曜日が休館日です。火曜日が祝日の場合は開館し、翌日が休館になるため、平日に行く場合は曜日を確認してから向かう方が安心です。年末年始も休館日があります。

和歌山市の方には旧中筋家住宅という立派な歴史的建物もあります。そちらもすごくて、たしか100円ほどから見学できたと思いますが、かなり見応えがあります。名手からは少し離れた場所になりますが、歴史的な建物が好きな人にはそちらもおすすめです。その点、旧名手宿本陣は無料で見られる歴史スポットとして、かなりありがたい存在です。青洲の里と合わせて回ると、名手方面は歴史好きにはかなり濃い寄り道になります。

江川中蛍鑑賞地も、名手方面の大きな魅力

名手方面で覚えておきたい場所に、江川中蛍鑑賞地があります。毎年5月終わりから6月にかけて、川のほとりで無数の蛍が飛んでいるのを見られる場所です。夜に見に行くスポットなので、道や駐車場所、近隣への配慮は必要ですが、名手方面の季節の見どころとしてかなり魅力があります。

名手方面は、和歌山側から和泉葛城山山頂側へ上がる入口として扱います。今後、道幅や分岐、山へ入る目印を写真付きで追加します。
現地確認で追記すること

名手方面から和泉葛城山へ上がる分岐、道幅、対向車、山道へ入る場所、粉河方面との違い、江川中蛍鑑賞地の行き方。

この記事に入れる写真

名手側の入口、山へ上がる道の雰囲気、迷いやすい目印、青洲の里、名手本陣、龍之渡井、江川中蛍鑑賞地周辺。